エーリヒ・ケストナー著/小松太郎訳「消え失せた密画」(990円=税込み、中央公論新社刊)を、読売IDをお持ちの方5人にプレゼントします。
ベルリンで長年真面目に働いてきた肉屋の親方キュルツは、突然すべてが嫌になって家を飛び出し、デンマークの都市コペンハーゲンにやって来た。そこで高価な密画をベルリンまで運ぼうとする女性に協力を頼まれる。盗賊団や、謎の青年から狙われる密画を、人の良いキュルツは守れるか……。
「抵抗の作家」がナチスからの迫害下に著した、登場人物すべてがどこか憎めない痛快ユーモアミステリーです。解説は深緑野分氏。
応募締め切りは、6月21日(金)です。
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【プロフィル】
<著者>
エーリヒ・ケストナー
ドイツの詩人・作家
1899年ドレスデン生まれ。第一次世界大戦で徴兵、除隊後、大学で文学を修めるかたわら文筆活動を開始。1929年に発表した「エミールと探偵たち」で児童文学作家として知られるようになる。ファシズム批判・自由主義的作風から、33年発表の「飛ぶ教室」を最後にナチスによってドイツ国内での出版を禁じられ、焚書処分を受ける。第二次大戦後、西ドイツのペンクラブ会長。60年国際アンデルセン賞受賞。74年没。
<訳者>
小松太郎(こまつ・たろう)
翻訳家
1900(明治33)年、大阪生まれ。慶応義塾大学を経て、ベルリン大学を卒業。帰国後、法政大学で教鞭をとるかたわら、ドイツ語の翻訳を手がける。訳書に、チャペック「ダーシェンカ』、ケストナー「ファビアン」「エミールと探偵た」「飛ぶ教室」など多数。74(昭和49)年、死去。