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米エール大から加トロント大に移籍した教授3人が語る「ファシズムを研究してきた自分たちが今米国を離れる理由」

www.nytimes.com

取り上げるのが遅くなったが、以前から話題になっている米名門エール大の著名な教授3人が「格下」のカナダ・トロント大に移籍する話で、その当事者の3人が「ファシズムを研究してきた自分たちが今米国を離れる理由」を語っている。

そのうちのティモシー・スナイダーについては、このブログでも何度も取り上げている。

残り二人のマーシ・ショア(ティモシー・スナイダーの妻でもある)とジェイソン・スタンリーも歴史家、特に全体主義ファシズムの研究者であり、それは邦訳された本を見ても明らかである。

そのファシズムに精通した歴史家が、「これが民主主義の非常事態であることをアメリカ人に認識してもらいたいのです」(ジェイソン・スタンリー)、「我々はタイタニック号の上で、自分たちの船は沈むわけがないと言っているようなものです。最高、最強、最大の船なんだから、沈みようがない、と。歴史家として言えるのは、沈まない船は存在しないということです」(マーシ・ショア)と語る深刻さに暗然となる。

特に、動画の最後でティモシー・スナイダーが語っている言葉は重い。

ファシズムはよその国で起こることと考える)アメリカの例外主義は、基本的に人々を隷属させるための手段です。アメリカという国が例外だと考えれば、何もする必要がないことになりますので。何が起こっても、それは自由に違いない。そうするうちに自由の定義はどんどんどんどん狭められ、あなたはやがて権威主義を指して自由という言葉を使うようになります。

ネタ元は kottke.org

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