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フィギュアスケートの宇野昌磨(26)(トヨタ自動車)が14日、都内で引退記者会見を開いた。黒のスーツで登場した宇野は冒頭、「この度、フィギュアスケート選手を引退することとなりました。今日まで応援してくださった皆さん、本当に感謝しています。今後もスケートをプロとして続けていきます。引き続き応援していただけるとうれしいです」と話した。
続いて、実績を紹介されると、「まさか僕がこんな成績を残せるとは思っていなかった。フィギュアスケートとの出会いは感慨深い。本当にすごい道のりを歩いてきた。引退して間もないが彼(自分)はよくやった思う」と振り返った。
昨年末の全日本選手権後に、コーチに引退の意思を伝えたという宇野。引退を考え始めた時期については「2年前ぐらい」だったという。22年3月の世界選手権を初めて制し、同年7月に羽生結弦が引退を発表。ネーサン・チェン(米)も休養していて、「ゆづくん(羽生結弦)の引退だったり、ネーサン(・チェン)の引退もあり、ずっと、ともに戦ってきた仲間たちの引退というのを聞いてすごく寂しい気持ちと、なんか取り残されてしまったという気持ちもありました。そういったところから自分も考えるようになったかなと思います」と話した。
また印象の残る思い出としても、世界選手権で初優勝した際の「ステファン(・ランビエルコーチ)の喜び」を挙げた。
今後のプロスケーターとしての思いを尋ねられると「毎日の練習が楽しくなるような、自分が心から躍るような練習をしたい。自由にフィギュアスケートをやれるのかな、と思う。自分の生き方にマッチすると思う」と話した。
宇野は、2016年に世界で初めて4回転フリップを成功。同年の全日本選手権で初優勝を果たした。全日本は同年から4連覇するなど6度制した。五輪は18年平昌大会で銀、22年北京大会で銅と2大会連続でメダルを獲得。世界選手権は22年大会から2連覇するなど、世界のトップスケーターとして活躍した。(デジタル編集部)