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創部100年を超える歴史を持つ早稲田大ラグビー蹴球部に、女子部が初めて誕生した。主将の千北佳英選手(3年)は18日に東京都内で開いた記者会見で、「女子ラグビーの裾野を広げる役割を担いながら、歴史ある部活の重みを感じてプレーしていきたい」と抱負を語った。
ラグビー蹴球部は1918年に創部し、これまでに全国大学選手権を16度制した実績を誇る。そんな名門で昨年、女子学生側から「男子と同じように部活でラグビーがしたい」との声が上がった。
早大によると、昨年度に体育会の部活に所属した2527人のうち、女子部員は877人と約35%に上っている。早大は、女子部員の活躍の場を増やすとともに、ラグビー蹴球部のさらなる活性化を目指して女子部の設立を決めた。
4月1日に活動を始めた女子部には現在、トレーナーとマネジャーを含めて1~3年の11人が所属している。幼い頃からラグビーに打ち込んできた選手もいれば、未経験の選手も。元々はチアダンスなどをしていた沖村実紅選手(2年)は「最初は体がきつかったけれど、ラグビーがどんどん楽しくなってきた」と笑顔で話す。
5月には初となる7人制の公式戦が控えており、男子と同じ伝統の「赤黒」のジャージーを身につけて試合に臨む。ヘッドコーチに就任した元日本代表の横尾千里さん(31)は「勉強もラグビーも両立させて日本一のチームを目指したい」と力を込めた。