【詳報】ドジャース2-6で敗れ2勝2敗に…大谷翔平は七回途中4失点でWS初登板飾れず、打席も3の0
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米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は28日(日本時間29日)、ロサンゼルスでドジャース(ナ・リーグ)とブルージェイズ(ア・リーグ)の第4戦が行われ、ブルージェイズが2-6で勝って、対戦成績を2勝2敗のタイとした。第5戦は29日(同30日)に行われる。前日に延長十八回、6時間39分の死闘を制したドジャースは大谷翔平が先発投手兼1番指名打者で出場。二回に先制した直後の三回に大谷が逆転2ランを浴び、七回途中まで6安打4失点で敗戦投手となった。「打者大谷」では初回の四球の後は3打数無安打2三振だった。 大谷は前回の「二刀流」登板で投打に大活躍。 ブルージェイズは先発したサイヤング賞右腕のシェーン・ビーバーが六回途中まで投げて勝利投手となった。試合を詳報する。( ドジャースのスタメン一覧はこちら )( ブルージェイズのスタメン一覧はこちら )(デジタル編集部)
試合詳細経過
▽九回裏 ドジャースはT・エルナンデスの四球を足掛かりにマンシーの二塁打で無死二、三塁とし、内野ゴロの間に1点を返すのが精いっぱいだった。2-6で試合終了。
▽九回表 ブルージェイズはゲレロがこの試合2本目の安打で出塁し、得点圏に走者を進めたが無得点。
▽八回裏 ドジャースは先頭のベッツが左前打で出塁したが、フリーマンが三振、スミスが遊ゴロ併殺打で無得点。
▽八回表 ブルージェイズはヒットと死球などで三塁まで走者を進めたが、ドジャース投手陣が無失点でしのいだ。
▽7回裏 二死走者なしで大谷の第4打席。2ボール1ストライクからの4球目。内角高めの厳しいコースに直球を投げ込まれ、力のない二塁ゴロに倒れた。
▽7回表 大谷は続投したが、先頭のバーショに右前打、続くクレメントに左翼フェンス直撃の二塁打を許して連打で無死二、三塁となったところで降板。2番手の左腕バンダがマウンドへ。大谷はワールドシリーズ初登勝利はならなかった。この後救援陣も打ち込まれ、ドジャースはこの回4失点で1-6とリードを広げられた。
▽6回裏 好投の大谷を援護したいドジャース打線は先頭のフリーマンが一塁強襲安打。ドジャースは初回以来の先頭打者の出塁となった。一死後にT・エルナンデスも中前打で続いて一死一、二塁。マンシーを打席に迎えたところでブルージェイズは好投していた先発ビーバーから左腕フルハーティーに交代。後続を中飛、三振に抑えて継投が成功した。
▽6回表 大谷は3番からの中軸を左飛、投ゴロ、空振り三振で抑える。球数はここまで90球。
▽5回裏 一死走者なしで大谷の第3打席。1球目のファウル自打球が脚に当たる。0ボール2ストライクと追いこまれた3球目、ナックルカーブに手が出ず、見逃し三振に倒れた。
▽5回表 大谷は先頭のA・ヒメネスも三振にきって、これで4者連続。二死後にルークスに左前打を許してゲレロを迎えたが、160キロ近い直球を軸に勝負してここは中飛で3アウト。
▽4回裏 ドジャースは二死からエドマンが四球で出塁したがE・エルナンデスが右飛。
▽4回表 大谷は5番キルクからの3人をカーブ、カーブ、直球で3者三振に抑え、表情をほころばせてマウンドを降りた。失点直後の回を完璧に抑えた。
▽3回裏 先頭打者の大谷は第2打席、カウント2-2からの5球目、チェンジアップをファウルチップで空振り三振に倒れた。
▽3回表 大谷は一死からルークスに右前打を許すと、続く2番ゲレロに2ボール1ストライクからの4球目、高めに入ったスイーパーを左越えに運ばれる逆転2ランを浴びた。レギュラーシーズンでは通算8打数3安打1本塁打と苦手のライバルに痛い一打を浴びた。ゲレロはポストシーズン7本目の本塁打。
▽2回裏 ドジャースは一死からマンシーがストレートの四球。続くエドマンの中前打で一、三塁として先制の好機。ここで8番E・エルナンデスが右翼深くに打ち上げて犠飛となり、ドジャースが1点先制した。
▽2回表 大谷はブルージェイズの下位打線をわずか7球で料理、三者凡退。
▽1回裏 ドジャースは先頭の大谷がボールをじっくり選び、フルカウントから四球を選ぶ。前の試合から6打席連続の四球となった。後続が続かず無得点。
▽1回表 ワールドシリーズ初登板の大谷。先頭のルークスの左ファウルフライをE・エルナンデスがフェンス越しに好捕し、大谷も拍手。過去8打数3安打の2番ゲレロは3球三振に。続くビシェットに四球、4番バーガーには不運なコースヒットで三塁内野安打を許したが、5番キルクを一飛で、2者残塁。
八回以降はゼロ行進が続いた試合。6時間39分の死闘に決着をつけたのは、ドジャースの主砲フリーマンの一振りだった。
ア・リーグ最高勝率を誇るブルージェイズ。今季のドジャースとの対戦では、1勝2敗と負け越している。どんなチーム・球団か。
大リーグの頂点を決めるワールドシリーズ。ここまでの道のりは、特にドジャースは長かった。約1か月にわたるポストシーズンの仕組みを、基礎から紹介する。
ドジャースのここまでの道のり詳報
▽ワールドシリーズ
第1戦
=大谷6号は空砲に
第2戦
=由伸また完投
第3戦=
延長18回の死闘
▽リーグ優勝決定シリーズ
第1戦
=大谷2敬遠
第2戦=
由伸完投
第3戦=
大谷三塁打&朗希セーブ
第4戦=
大谷3発&10K
▽地区シリーズ
第1戦
=大谷6回9K
第2戦
=朗希が火消し
第3戦
=山本3失点でドジャース大敗
第4戦=
延長サヨナラ勝ち