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JAL国際線機長、「禁酒」滞在先で規定の2倍以上飲酒…翌日乗務できず計3便に最大18時間以上の遅れ

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 日本航空の国際線機長が先月下旬、米ホノルルからの乗務前日に社内規定の2倍以上にあたる過剰な飲酒をした後、「体調不良」を訴えて乗務を外れていたことがわかった。国土交通省は3日、東京・羽田空港にある日航の運航本部に対し、航空法に基づく臨時の立ち入り検査を実施した。

JALのロゴマーク
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 日航は昨年末、豪州メルボルンでのパイロット2人の過剰な飲酒問題で業務改善勧告(行政指導)を受け、再発防止策の一環で滞在先でのパイロットの「禁酒」を実施している。国交省は事実関係を確認し、機長などへの行政処分を検討する。

 日航などによると、機長は8月28日午後2時20分(現地時間)、ホノルル発中部行き793便(乗客乗員251人、ボーイング787―9型機)での乗務を予定していた。ところが乗務前に「体調不良」を訴えたため、日航は乗務員の交代を手配。同便に約2時間、後続の計2便にも最大18時間以上の遅れが発生した。

日本航空のアルコール問題の経緯
日本航空のアルコール問題の経緯

 日航が調べたところ、機長は前日の27日午後、ホテルの自室で、アルコール度数が高いビール(10%弱)をロング缶(約500ミリ・リットル)で3本飲んだことが判明した。日航は勤務開始12時間前の体内アルコール量(度数5%ビールでロング缶2本相当)の内規を定め、国の認可を受けているが、機長の飲酒量はこの規定の2倍を超えていたという。

 日航は、米ダラスの滞在先で機長が泥酔騒ぎを起こし、他の安全上のトラブルと併せて昨年5月に厳重注意(行政指導)を受けた。メルボルンの問題で業務改善勧告を受けた際には、機長2人は過剰な飲酒を 隠蔽いんぺい して乗務。グループ会社のスプリング・ジャパンも、貨物便機長が乗務前の禁酒時間帯に酒を飲んだなどとして、今年5月に厳重注意を受けている。

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