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石川県輪島市が、観光客向けに運用している「わじま観光デジタルマップ」に、能登半島地震の後に営業を再開した飲食店を掲載している。店舗に再開の動きが出始めるなか、地元住民に加えて、応援の自治体職員や工事作業員らの「外食できる場所が知りたい」という需要に応えた格好だ。市は「食」を通じて、復興を後押ししたい考えだ。
このマップは、昨年から主に市内の観光スポットを地図上で紹介していたが、元日の地震後は運用をいったん中断した。災害対応で様々な人が輪島を訪れるようになり、ちょうど市内の複数の飲食店がSNSで営業の再開を知らせていたことから、3月中旬に食事ができる店の掲載を始めた。
6日現在で、マップには約30店舗が載っており、地図上のアイコンを選ぶと営業時間や休業日などが分かるようになっている。市外から災害対応に来た人に向けて、土産物店の情報も見られる。
マップの運用を行う輪島市観光課の担当者は「この状況で営業して大丈夫かと不安に思う飲食店も多い。店と利用者をマッチングさせて、双方をサポートできれば」と話している。
マップはQRコードか市の公式LINEから利用できる。