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三豊市、保育所などで導入
三豊市は子育て支援として、4月から保育所などで、紙おむつを定額で利用し放題になるサブスクリプション(サブスク)サービスを導入した。家庭からおむつを持参する必要がなくなり、保護者からは「負担が軽くなった」と好評で、利用は対象者の6割に上っている。(中山真緒)
保護者、施設側ともに負担減
同市によると、対象は市立の保育所6施設とこども園2施設。これまでは、子どもが施設で使用する紙おむつは、保護者が1枚ずつ名前を書いて、必要な枚数を計算して毎日持って行く必要があった。施設側では、受け取ったおむつを教室内で子どもごとに管理。おむつの交換時には、名前を確認してから使うなど、双方に負担となっていた。
サブスクサービスでは、保護者が子育て支援企業「ベビージョブ」(大阪市)と月額2508円(税込み)で契約すれば、施設内で保管されている紙おむつとおしりふきを何枚でも使用できる。三つのサイズから選ぶことができ、成長に応じて変更も可能だ。
対象施設で4月時点、子ども338人のうち、207人が利用しているという。
市立三野保育所では、72人の0~2歳児のうち、9割近い64人が使っている。従来は持参した分が足りなかった場合、保育所の予備を使用し、保護者がその費用を負担していた。2歳児クラスに次男を預けている女性(35)は「たまに足りないと面倒くさかった。いちいちおむつのことを考えなくていいので、楽になった」と喜ぶ。
一方、施設側も、同社から届く紙おむつのストックから使うことで、個別管理をする手間が省ける。保育士は「別の子どものおむつをはかせてしまう心配がなくなり、忙しい時は特に助かっている。年度の初めなどは環境が変わり、いつもよりおむつが必要な子どももいるが、枚数を気にする必要がないのは便利だ」と語った。