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ソニー、スポーツ行動分析の「STATSports」を買収 スポーツデータ強化

ソニーは、アスリートのパフォーマンスやコンディションのモニタリングソリューションを手掛けるSTATSportsグループ(スタットスポーツ)を買収し、スポーツ事業の体制を強化する。

スタットスポーツのソリューションは、GPSや心拍計、加速度センサーを搭載したウェアラブルデバイスなどのアクティビティトラッキング技術により、70以上の分析指標をリアルタイムに処理して、コーチへ即時にフィードバックを提供する。

現在、NFLのワシントン・コマンダースやMLBのロサンゼルス・ドジャース、サッカーのアーセナルFC、リバプールFC、パリ・サンジェルマン、イングランド代表、ポルトガル代表、ラグビーのニュージーランド代表、南アフリカ代表など、800以上の世界的なトップクラブやチームをサポートしている。また、アマチュアクラブやアスリート個人向けにも製品を展開している。

ウェアラブルデバイスを着用するイングランドのハリー・ケイン選手(サッカー)

ソニーはスポーツ事業を成長領域と位置づけ、グループ会社であるHawk-Eye Innovations(ホークアイ)やKinaTrax(キナトラックス)のマーカーレス光学トラッキング技術などを展開。信頼性の高い審判判定支援サービスのほか、グループ会社であるBeyond Sportsのビジュアライゼーション技術を用いたエンタテインメントコンテンツの創出などを手掛けている。

今回の買収によりソニーは、ホークアイ等の光学トラッキング技術に加え、スタットスポーツのウェアラブルデバイスによるアクティビティトラッキング技術や分析ソリューションを活用した、総合的なアスリートのトラッキングソリューションを主要なスポーツのチームやクラブ向けに提供。パフォーマンス分析領域におけるスポーツデータの商用化と顧客基盤の拡大を目指す。