【北京=三塚聖平】中国外務省の報道官は4日、日本の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相が勝利したことを受け、「日本側が歴史や台湾といった重要な問題で政治的な約束を忠実に守り、前向きで理性的な対中政策を実行することを望む」とコメントした。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)が伝えた。
高市氏は閣僚在任中にも靖国神社に参拝しており、中国政府は警戒を強めているとみられる。
中国外務省報道官は総裁選の結果について、「日本国内のことだ」としつつ、「われわれは選挙結果を注視している」と表明した。日本側に対し、日中共同声明など4つの政治文書を「厳守」することや、「戦略的互恵関係」の包括的推進を実行することを求めた。
中国は1~8日の日程で建国76年の国慶節(建国記念日)に伴う大型連休となっている。