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台湾の頼総統「高市氏は台湾の揺るぎない友人」と祝意 4月の訪台で会談、連携強化で一致

高市前経済安保相(左)と台湾の頼清徳総統=4月28日、台北市(総統府提供・共同)
高市前経済安保相(左)と台湾の頼清徳総統=4月28日、台北市(総統府提供・共同)

【台北=西見由章】自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に選出されたことを受け、台湾の頼清徳総統は4日、X(旧ツイッター)で「自民党総裁当選を衷心より、熱烈にお祝い申し上げます。高市衆議院議員は台湾にとって揺るぎない友人です」と祝意を表明した。

頼氏は「今後、台日双方が各分野で交流と協力を深め、台日関係を新たな段階へと押し上げ、そしてインド太平洋地域の安全と安定を実現していけるよう期待しています」と投稿した。

台湾の主要メディアは高市氏の新総裁選出について「日本史上初の女性首相となる見通しだ」などと速報し、高い関心を示した。

与党・民主進歩党寄りの台湾紙、自由時報(電子版)は高市氏について「『台湾の友人』と言ってよく、(安倍晋三元首相が述べていた)『台湾有事は日本有事』と何度も強調している」と期待感を示した。高市氏が2021年に蔡英文総統(当時)とオンライン会談を行い、今年4月には訪台し頼清徳総統と会談したことにも触れた。

台湾メディアは、林佳竜外交部長(外相に相当)が7月、非公式に日本を訪問した際に高市氏と面会したことや、日台の友好促進を図る超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長が総裁選で高市氏の推薦人となっていたことにも着目している。

高市氏は4月に頼氏と会談した際、海洋覇権の動きを強める中国を念頭に、防衛や経済安保、価値観の共有を巡る3点について連携を強めていくことで一致。高市氏は現地で記者会見し、日台関係を巡り「非政府間の実務関係であっても堂々とその実務を強化すべきだ」と述べていた。

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