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三重・名張の5人死亡事故、車に冬タイヤ装着 乾燥路面では制御しにくい特性

5人が死亡する横転事故を起こした軽乗用車。衝撃でドアが破損していた=3日午前、三重県警名張署
5人が死亡する横転事故を起こした軽乗用車。衝撃でドアが破損していた=3日午前、三重県警名張署

三重県名張市で軽乗用車が横転し高校生を含む男女5人が死亡し、1人が重傷を負った事故で、車は冬用タイヤを装着していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。一般的に冬用はノーマルタイヤより乾燥路面での制動距離が長くなる。三重県警は、速度や定員超過に加え、冬用タイヤが制御に影響し右カーブを曲がりきれなかった可能性もあるとみて調べる。

県警によると、車は進行方向左側の縁石を擦りながら進み、電柱に激突したとみられる。車の定員は4人だった。

軽乗用車が横転し5人が死亡した事故現場=3日午前9時45分、三重県名張市
軽乗用車が横転し5人が死亡した事故現場=3日午前9時45分、三重県名張市

捜査関係者などによると、冬用タイヤは雪道や凍結路面で滑りにくい一方、乾燥路面ではブレーキをかけてから車が停止するまでの距離が長くなるという。

亡くなったのはいずれも名張市の16~23歳の男女5人。男子高校生(16)は骨盤を折る重傷を負った。6人は地元の友人関係とみられる。

現場は山あいにある国道165号の片側1車線の緩やかなカーブで、制限速度は50キロ。

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