ソフトバンクは9月25日からY!mobileの新料金プラン「シンプル3」を提供しています。基本料金は値上げになりましたが、クレジットカードや固定回線とのセット割が増額され、使えるサービスも増えました。今回の改定で、Y!mobileがお得な人、そうでない人がよりはっきりとした印象です。
そこで今回はシンプル3を他社と比較した上で、シンプル3がオススメな人、そうでない人を解説します(料金は全て税込み)。
シンプル3は旧プラン「シンプル2」と同じく、月のデータ使用量に応じてS/M/Lの3つのプランを選ぶ仕組みです。
シンプル2からの主な変更点は以下の通りです。
最大のポイントは「月額料金は値上げされたが、割引後の料金は据え置き」という点です(プランSでPayPayカード割のみの場合除く)。つまり「自社の固定回線とPayPayカードを使っていない人のみ値上げ」になります。逆に、以前から割引を適用していた人は、料金据え置きで海外で2GBまで使えるようになる他、PayPayカード ゴールドの利用やPayPayの決済回数によっては値下げになる場合もあります。
筆者は現在シンプル2のプランSを2回線契約しています。自宅の固定回線はソフトバンク光、支払い方法はPayPayカードのため、シンプル3なら料金は据え置きで使えるデータ容量が1GB増え、さらにいずれは海外でのデータ通信もできるようになります。筆者のように、おうち割 光セット(A)とPayPayカード割を適用している人は、シンプル3にプラン変更した方がお得です。
なお、PayPayカード割のみの場合はプランM/Lなら料金は据え置きですが、PayPayカード割のみの料金は他社と比較すると割高です。割引なしやPayPayカード割のみで契約している人は、次章で解説するLINEMOや他社を検討しましょう。
前述の通り、Y!mobileのシンプル3は基本料金が値上げされました。PayPayカード割を適用すればプランM/Lは据え置きになるものの、おうち割 光セット(A)なしの料金は他社に比べると高いです。Y!mobileはおうち割を適用する前提の料金なので、固定回線を契約できない人は他社への乗り換えがオススメです。
筆者が最もオススメなのはLINEMOです。LINEMOは各種セット割がなくても安いのが特徴で、同じソフトバンクグループなので簡単に乗り換えられます。
シンプル2の基本料金、PayPayカード割のみ適用時の料金とLINEMOの料金を比較すると、おうち割 光セット(A)なしならどの場合でもLINEMOがお得です(基本料金はシンプル2の方が安いため、ここではシンプル2と比較)。
一方、おうち割 光セット(A)が適用できる場合は、LINEMOよりシンプル3の方がお得になる場合が多いです。月のデータ使用量が3GB未満の場合と、5〜10GBの場合はLINEMOの方が月88円高いものの、「使える容量が多い」「余ったデータは繰り越される」「端末が安く買える」「店舗サポートあり」「海外でもお得にデータ通信ができる」といったメリットを考えれば、この容量帯でもY!mobileを選んだ方がお得です。
LINEMOはソフトバンクやY!mobileと同じ品質でデータ通信ができ、LINEアプリによるデータ通信量がカウントフリーといったメリットもあります。店舗が必要な人には向きませんが、Y!mobileでおうち割 光セット(A)が適用できない場合はLINEMOの方がオススメです。もちろん、これを機に他社に乗り換えるのもよいでしょう。ahamoや楽天モバイルなら乗り換えキャンペーンも適用できますし、日本通信やIIJmioならさらに料金を節約できます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.