[go: up one dir, main page]

Xシリーズ初のフラグシップ機は何が新しい?――写真で解説する「Xperia XZ」IFA 2016(1/2 ページ)

» 2016年09月03日 20時54分 公開
[小口貴宏ITmedia]

 ソニーは9月2日にドイツ・ベルリンで開幕した家電の国際見本市「IFA 2016」に先駆けて、プレス向けのカンファレンスを1日に実施。フラグシップスマートフォン「Xperia XZ」と、小型スマートフォン「Xperia X Compact」を発表した。

Xperia XZ

 Xperia XZは、約5.2型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載した、Xperia Xシリーズの新フラグシップモデルだ。本体サイズは、約72(幅)×146(高さ)×8.1(奥行き)mm。重量は161g。約5.0型液晶を搭載するX Performanceに比べて、高さは2mm、幅は約1mm増えているが、厚さは約0.5mm薄くなっている。なお重量は4グラム軽くなった。

Xperia XZ ベルリンで開催したプレスカンファレンスの様子

 Xperia XZはグローバル市場では10月から順次発売される予定。日本でも発売予定だが、Xperia XZとXperia X Compactの両方またはどちらのモデルが発売されるかは未定。

大画面なのにスリムに感じるXperia XZ

 ソニーモバイルはXperia Xシリーズで、Zシリーズの「オムニバランスデザイン」に代わる新たなデザイン哲学「ユニファイドデザイン」を導入した。Xperia XZではユニファイドデザインを引き継ぎつつ、新たに「Loop Surface」という概念を導入。側面を丸くカーブさせることで、本体の断面が永遠にループする円のように見せた。

 またXperia XZでは、X Performanceのメタルボディーを踏襲しているが、一方でアルミの材質を神戸製鋼の「アルカレイド(ALKALEIDO)」に刷新。表面のキメが細かく、輝度が高いのが特徴だという。

Xperia XZ 断面が左右対称のLoop Surfaceデザインを採用し、すっきりした見た目となった

 実際に触れてみると、アルカレイドの表面はサラサラしていて高級感があり、指紋も付きにくい。また、画面がX Performanceよりも0.2型大きいが、手に取るとむしろスリムに感じる。これは前述の側面を丸くカーブさせたループデザイン、そしてボディーが薄くなっていることが効いているようだ。角が手のひらに当たるといった感覚はなく、非常によく手になじむ。

 また特筆したいのが、「森の中の湖面の青」を再現したという「フォレストブルー」の高級感。ブルーはXperia X Performance(以下、X Performance)には存在しなかったカラーで、デザイン的にも新鮮な印象を受ける。

Xperia XZ 新アルミ素材”アルカレイド”は高級感がある
Xperia XZ リードカラーであるフォレストブルーは本当に美しい
Xperia XZ 左から「フォレストブルー」「ミネラルブラック」「プラチナ」の全3色。Xperia X Performanceにあったヘアライン加工は廃された
Xperia XZ
Xperia XZ 手にしっかりなじむ
Xperia XZ X Performanceよりも薄くなっている

AFや手ブレ補正を強化したカメラ機能

 新フラグシップとなるXperia XZでは、カメラの強化が大きな訴求点となる。1/2.3型、有効約2300万画素のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」や「Gレンズ」、ISO12800の高感度撮影といった要素をX Performanceから引き継ぎつつ、新たに「レーザーAF」「RGBC-IRセンサー」「5軸手ブレ補正」という3要素を追加した。

 レーザーAFはXperiaとしては初めて搭載された。従来のXperiaでは、イメージセンサーで得た色情報を使ってピントを合わせていたので、暗い場所ではピントを合わせにくかった。Xperia XZでは赤外線レーザーを使い、被写体を直接測距するため、暗い場所でもフォーカスを合わせやすいとソニーは説明する。

 ホワイトバランスを自動調整する機能も強化した。新たに「RGBC-IRセンサー」を搭載し、周辺光を識別するパラメーターとして、従来の可視光に加え、新たに赤外線を利用するようにした。これにより、「屋外にいるのに屋内と判定される」といった、ホワイトバランスの誤認識が解消されるという。Xperia XZのカメラをじっくり使い込んだわけではないが、ホワイトバランスは写真の画質を決定する重要な要素であり、この強化は素直に喜べる。料理が青っぽくなる“メシマズ写真”の減少にも期待したい。

 さらに、スマートフォンとして世界初をうたう5軸手ブレ補正にも対応。従来のヨー、ピッチ、ロールに対応した3軸手ブレ補正に加え、新たにX-Y軸のシフト手ブレ補正を追加。ビデオ撮影時に威力を発揮するという。また、X Performanceでは省かれた4Kでの動画撮影にも対応する。

Xperia XZ 暗所でのフォーカス性能を改善している
Xperia XZ カメラまわりのUI(ユーザーインタフェース)
Xperia XZ インカメラは1300万画素
Xperia XZ 5軸手ブレ補正は動画撮影時に威力を発揮するという
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年10月31日 更新
  1. 型落ち「iPhone 16/16e」のお得な買い方を解説 「iPhone 17」の方が安い場合も?【10月29日最新版】 (2025年10月29日)
  2. 「スマホ新法」でAppleとGoogleの寡占はなくなる? メリットと問題点を整理する (2025年10月30日)
  3. スマホのバッテリーが大容量化を果たした3つの理由 今後は1万mAh超えのバッテリーも現実的に? (2025年10月30日)
  4. Nothingがエントリースマホ「Phone (3a) Lite」発表 Glyphライトや2日持つバッテリー搭載で249ユーロ(約4.4万円)から (2025年10月29日)
  5. KDDIがリアルな接点でauショップよりも“ローソン推し”の理由 (2025年10月29日)
  6. スマホの車載ワイヤレス充電器、充電スピードが早い最新モデル(Qi2 25W)に取り換えやすいオススメの設置方法 (2025年10月30日)
  7. Pixel 10シリーズが「スマホ用電子証明書搭載サービス」に対応 マイナンバーカードなしで公的個人認証サービスを利用可能に (2025年10月29日)
  8. 【ニトリ】7990円の「LED多機能ナイトライト」 置くだけでスマホを充電、スピーカーやラジオも搭載 (2025年10月30日)
  9. シャープが10月31日に新スマホ発表へ AQUOS senseシリーズの後継機か (2025年10月29日)
  10. 非通信事業者の格安SIM参入を支援する「ミークモバイル」誕生 最短3カ月で開発、あらゆる経済圏でモバイルを (2025年10月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー