【自民総裁選】4候補は金融政策巡り温度差、日銀総裁人事も左右
広川高史 
        自民党総裁選(9月29日)まで残り7日
自民党総裁選を争う4候補は、22日に行われる日本銀行の政策決定会合を注視することになりそうだ。金融緩和への姿勢に温度差があり、総裁選の結果は、2023年4月に任期満了を迎える黒田東彦総裁の後任人事も左右することになる。
- 河野太郎行政改革担当相:政府・日銀の共同声明は当面維持も、「インフレ率というのは経済成長の結果からくる」と発言
- 岸田文雄前政調会長:2%の物価安定目標は掲げ続けなければならないと発言
- 高市早苗前総務相:物価目標2%を達成するまでは基礎的財政収支(PB)規律を時限的に凍結し、戦略的な財政出動を優先
- 野田聖子幹事長代行:コロナ禍前の2018年に行ったインタビューで「これ以上、異次元緩和は不要」と発言
総裁選は国会議員票382票と全国約110万人の党員・党友票を382票に算定した計764票で争われる。1回目の投票で有効投票数の過半数を取る候補がいなかった場合は、上位2人で国会議員と都道府県連各1票による決選投票を行う。
今日の予定:
- 10:30 自民党有志議員が主催する4候補による「こども政策公開討論会」が開催される
主な記事:
市場の見方:
- 高市氏の提言、日銀の金融政策への関与が大きい-大和証
- 次期首相エネルギー・脱炭素政策、30年度目標に影響大-SMBC日興
各社報道:
世論調査:
- 岸田氏を国会議員の3割強支持、河野・高市氏が追う-毎日
- 総裁選の党員投票先、河野氏41%・岸田氏22%・高市氏20%-読売
- 自民党新総裁にふさわしい人、河野氏が52.6%で首位-産経

自民党総裁選に出馬した4候補
Photographer: Kimimasa Mayama/EPA/Bloomberg
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