放出した備蓄米の買い戻し検討 26年産の減産も決定 石破改革転換
農林水産省は31日、米価の抑制に向けて放出した備蓄米59万トンについて、今後のコメの需給状況に応じて買い戻す方針を決めた。買い戻しは米価値上がりの要因になる。また、2026年産の主食用のコメの減産も正式に決めた。備蓄米放出、増産を打ち出した石破茂前首相によるコメ改革は、軌道修正されることになる。
農水省は31日の「食料・農業・農村政策審議会食糧部会」に、コメの需給と価格の安定のための基本指針案を提出。今年7月から1年間の備蓄米の運営方針として、放出済みの分の買い戻しと買い入れを「今後の需給状況などを見定めた上で行う」と明記した。来年の同期間の方針も同じで、さらに来年産のコメから備蓄米として21万トンを買い入れることも書きこんだ。
関係者によると、放出先の業者からの買い戻しや、市場での買い入れも検討する方向だ。ただ、コメの不足感が強まって米価が上がりやすくなっている場合は見合わせるとしている。
農水省は備蓄米について例年…
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- 【視点】
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