「大人が3回飛んだ」静岡・牧之原市の竜巻 気象学者「国内で別格」

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 台風15号に伴う竜巻静岡県内で発生し、牧之原市吉田町を中心に被害が出てから5日で1カ月。竜巻はなぜ、大きな被害を及ぼしたのか。竜巻のしくみに詳しく、被災住民に聞き取りをした防衛大学校神奈川県横須賀市)の小林文明・地球海洋学科教授(63)=気象学=に聞いた。

 気象庁は県内6市町で発生した六つの突風を竜巻の可能性が高いと判断した。うち牧之原市静波から吉田町大幡にかけて発生した風速約75メートルの竜巻は、2016年4月から使われている「日本版改良フジタスケール(JEF)」で国内最強級のJEF3とされた。JEF3と判断されたのは、18年6月、沖縄県伊江村で発生した風速約70メートルの竜巻以来だった。

 9月12、13両日、牧之原市と吉田町の住民約10人を調査した小林教授は「国内で私が見た竜巻のなかでは、規模や強さ、被害の甚大さ、発生の複雑さの観点で別格だという印象を持った」と言う。「大人が三度も竜巻に吹き飛ばされた」と、これまでに聞いたことがない証言が得られたからだ。

 牧之原市細江の成年男性は…

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