【10月30日 AFP】イスラエルは29日、パレスチナ自治区ガザ地区の武器庫を攻撃したと発表した。米国が仲介した停戦下での最も激しい夜間空爆の数時間後の発表となり、イスラエル側は、脅威とみなされるものの排除を今後も続けると警告した。

イスラエル軍は、ガザ地区北部ベイト・ラヒヤ地区にある武器庫への攻撃について「差し迫ったテロ攻撃」のために武器が備蓄されていたとし、精密攻撃を実施したと説明。「停戦合意に基づき、軍は展開を続け、即時の脅威を排除する活動を継続する」と述べた。

ガザ市のアル・シファ病院によると、この攻撃で2人が死亡した。イスラム組織ハマス管轄の民間防衛機関によると、前夜の爆撃では104人が死亡し、その中には46人の子どもと24人の女性が含まれていた。

避難民キャンプのパレスチナ人からは、「私たちはようやく息をつき、生活を再建しようとしていたのに、爆撃が再開された。これは犯罪だ。停戦か戦争か、どちらかでなければならない。子どもたちは眠れなかった。戦争が終わったと思っていたのに」と嘆いた。

国連(UN)のアントニオ・グテレス事務総長は、同日、「前日のイスラエルの空爆によるガザの民間人、特に多くの子どもたちの殺害」を強く非難したと、ステファン・ドゥジャリク報道官が明らかにした。

また、国連人権高等弁務官のボルカー・ターク氏は、多くの死者の報告に衝撃を受け、すべての当事者に平和を「手放さないよう」求め、英国やドイツ、欧州連合(EU)も停戦の再確認を呼びかけた。(c)AFP