10代少女も殺しの実行役に、スウェーデンで加熱するギャング間抗争
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【9月6日 AFP】スウェーデンのギャング間抗争では、10代の少女たちが殺しの実行役として雇われ、少年たちよりも命知らずで無慈悲であることを証明しようと躍起になっている。
首都ストックホルムのイダ・アーネル検事はAFPに対し、「15歳の少女が雇われ、標的の頭を撃とうとした事件を担当したことがある」「少女は任務を選ぶことができた。つまり、男の家のドアを狙うか、頭を狙うかだ。彼女はあえて頭を撃つことを選んだ」と語った。
少女は17歳の共犯者の男(こちらも銃を所持していて発砲した)と一緒に逮捕された。狙われた被害者は首、腹、脚を撃たれたが、一命をとりとめた。
アーネル検事は、暗号化されたメッセージサイトで、殺しの実行役を含むギャングからの仕事を受ける少女が増えているとして、「少女たちは(少年たちよりも)はるかに精神的にも肉体的にもタフであることを示さなければならない」と付け加えた。
昨年、15~17歳の少女約280人が殺人、過失致死、その他の暴力犯罪で起訴されたが、そのうち何人が組織犯罪と関連していたかは不明だ。
専門家によると、少女による凶悪犯罪の増加は決して一時的なものではなく、スウェーデンを悩ませている暴力的な組織犯罪ネットワークにおける少女や若い女性の役割は長年見過ごされてきた。
この盲点が組織犯罪ネットワークに有利に働き、少女と若い女性を極めて危険な状況にさらしているという。