得意の変化球、低めに集めエース完投 神戸国際大付が近畿大会決める
(28日、秋季兵庫県大会準決勝 神戸国際大付2―1彩星工科=延長十回タイブレーク)
神戸国際大付のエース左腕、秋田依吹投手(2年)が10回を1失点で完投。チームを3年ぶりの決勝に導いた。
タイブレークの十回。2死から詰まり気味ながら適時打を許し、1点を失った。今秋の県大会の先発3試合目にして初失点だ。なお一、三塁のピンチ。「もう1点もやらないという思いでした」。集中力を切らさずに変化球を低めに集め、最後は空振り三振。十回裏に1死二、三塁から川中鉄平選手(2年)の適時打で、味方が逆転サヨナラ勝ちを決めてくれた。
ストレートの最速は137キロ。自分のスタイルについて「球が速くないので、低めをしっかり攻める」。背番号11で夏の兵庫大会を経験し、変化球への自信を深めたという。この試合もカットボール、チェンジアップを巧みに操り、中軸に安打を許さなかったことが好投につながった。
近畿大会出場を決めて、来春の甲子園に一歩近づいた。4年前、春夏連続の甲子園で躍動する先輩の姿を見て「『国際』に行きたい」とあこがれた。「もっと試合を経験することで力をつけて、甲子園で勝てるチームになりたいです」(岡田健)