今年もCEDECが無事終了しました。去年に続き、今年も運営委員として参加しましたが、今年は初めて「招待セッション」を担当しました。
ご登壇いただいたのは、慶應義塾大学理工学部の教授であり、人工知能学会の会長も務められている栗原 聡先生です。招待講演は、普段は一般公募には応募されないような方にお声がけすることが多く、今回は知人のつてで私の方からお願いしました。
講演内容については、4Gamerさんが記事にしてくださっているので、ぜひご覧下さい。
www.4gamer.net
講演終了後、先生とご一緒に食事をしながらお話しをしてた際に質問されたのが
「CEDECは業界の方々が、こぞって自社のとっておきの話されてますが、実際どこまで話されてるんですか?全てという訳ではないですよね?」
でした。
全てでは無いにしても、かなり重要な部分まで話している旨を伝えた所、かなり驚かれ
「凄いですね。こんなオープンな業界は他にないのでは?」
と、おっしゃってました。
確かに改めて考えると、大規模の勉強会はデブサミやAgile Japan、GoogleCloudなど色入ありますが、それでも規模感が全然違うんですよね。例えば全IT企業を対象にしたデブサミですら50講演くらいですが、CEDECは200講演以上あります。
市場規模としてはIT業界や自動車業界に比べるとゲームの方が圧倒的に小さいのに、何故ゲーム業界はここまでオープンに情報を出すのか。いくつか理由は思い当たるのですが、最終的には「みんな"子ども心"を持っているから」というのが一番しっくりくる気がします。
「見てみて!すごい技術を発見したんだよ!」
「聞いて聞いて!すごく面白いアイデアを思いついたんだよ!」
こんなふうに、損得勘定抜きで純粋に話したい人達が他業種より多いのかもしれません。
運営委員としての活動は時間も取られますし大変なことも多いのですが、栗原先生との出会いをはじめ、様々な気づきや刺激があるのが魅力ですし、他業種の方に凄いと思われるこのCEDECというイベントも本当に素晴らしいと思っています。
「石の上にも三年」とも言いますので、来年も頑張ろうと思います。