大辞林

観察と観測と測定と計測という言葉は、ときどき混同されて使われているように思うことがあります。 そのことにちょっと興味を惹かれて、岩波書店『広辞苑』 を引いてみました。 ・かん‐さつ【観察】クワン‥ 物事の真の姿を間違いなく理解しようとよく見る。「動物の生態を―する」「―が鋭い」「―力」 ・かん‐そく【観測】クワン‥ ①自然現象の推移・変化を観察・測定すること。天文学・気象学などの用語。「天体―」 ②様子を見て、事の成行きを推し量ること。「希望的―」 ・そく‐てい【測定】 はかり定めること。ある量の大きさを、装置・器械を用い、ある単位を基準として直接はかること。また、理論を媒介として間接的に決定…

本記事では、『広辞苑』『大辞林』『（デジタル）大辞泉』の中型国語辞典や凡百の小型国語辞典("超小型"・学習用も含む)には掲載されているが、日本最大かつ唯一の大型国語辞典『日本国語大辞典』（第二版、以下「日国」）*1には掲載されていない項目について紹介します。 日国は五十万項目・百万用例を有する極めて大規模な国語辞典であり、その規模は言うに及ばず、解説の詳細さ、方言や専門用語の充実度、歴史上用いられた語義の多さにおいても他の追随を全く許しません。 しかし、その日国といえども、（全体から見ればごく少数とはいえ）中型・小型国語辞典には掲載されている項目が掲載されていない例も存在します。以下、本記事で…